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主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【自虐、世代を超えて】

2017年5月25日 5年前の秋、母が自宅で転落事故を起こして頭を強打し脳震盪に見舞われたとき、偶然に救急で運ばれた近場の病院…あれからたくさんのことがあったけれど、その病院の系列の老人保険施設に入所できたことは、とても幸運なことだ。 自宅か…

【セルフコントロール】

2017年5月24日 昨日の母の入所初日、施設から使用済みの部屋着を持ち帰ってきた。 業者サービスに任せてもよかったのだけれど、少しでも節約を…いや、お金の問題だけじゃない。 あらゆる意味でぼくの「今」が間に合っていさえすれば、母を誰かに任せ…

【教訓と還元】

2017年5月23日 滑り台付き非常階段? 母を老人保険施設まで送り届けて、体力確認やこれまでのことについてのリスニングを済ませ、これから3ヶ月間のケアプランを作成いただいたところで今日の役目を終えた。 時間を見ると、到着してから3時間ほど経過…

【介護老人保険施設、入所】

2017年5月23日 「お上手ですね」 午前中の早い時間に母をショートステイ先まで迎えにいって、その足で今日からお世話になる老人保険施設へ送り届けた。 これは、森のなかにある施設の門前で車を停めて、車から降りる母を介助するぼくの様子をみていた…

【名札付け】

2017年5月23日 今日から母が入所する老人保険施設には大勢の方が自宅復帰を目指してリハビリをしながら集団生活を行うため、衣類の取り間違えがないように名札を付けるよう指示されている。 ぼくの子供時代は、母が布切れを縫い付けてフエルトペンで…

【母のレシピ──鶏もも肉のケチャップ煮】

2017年5月21日 面会を終えてから買物に寄って帰宅すると、時間はすっかり夕飯時── いつもの作りおきの前に、まずはお腹を満たそうと、母がよく作っていたケチャップで味付けした鶏もも肉のソテーを初めて再現してみた。 味付けは少し手を加えたが、頬…

【紫陽花のころ】

2017年5月21日 数日後に迫った母の老人保険施設入所を控えて、今夕、ショートステイ先へ最後の面会に出かけた。 近親者を預ける理由は様々で、ここには色んな状態の入居者がいる。今回は、あまりお話ができない方が多かったのか、母はほどんど居室で…

【大いなる教え】

2017年5月20日 知ってますか? 先日のLIVEからの帰り道、もう23時に迫ろうかという時間に迷惑かもしれない…と思いつつ豊洲駅でお願いしたら、快く応じていただいた ──ヘルプマーク── 人は見たいものだけを見ている。 だから意識しないと気づくことさ…

【Field Of Dreams】

2017年5月16日 母との面会の帰りに寄った公園には、どういうわけか野球場がたくさんあった。 ──開園60周年── その横断幕を観て納得。草野球人口が多かった時代をこの公園は支えてきたのだろう。 ぼくが少年野球に興じていたのは15歳まで。もう30年も…

【この器──ひだまり】

2017年5月16日 母──今日でちょうど、84歳と4ヶ月──。 次週からお世話になる老人保険施設の担当者との面会を終えた午後、ショートステイ先の居室で一服 「お身体の具合はいかがですか?」 との問いに、車椅子に座ったまま脚を上げるほど元気な姿勢をア…

【みまもる──無言の支え】

2017年5月16日 午後、一週間後の老人保険施設への入所を控えて、母のショートステイ先で担当者を交えた面談があった。 主な目的は、現在の母の体調を確認することだったが、当然のことながら、契約ほかこの先のことについても相談をさせていただいた …

【独り千羽鶴──10色目】

2017年5月15日 鶴、10色目──。 #主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン5 #kawaseromantic #介護者卒業間近 #鶴 #折り鶴 #千羽鶴 #母 #母退院 #ショートステイ #老人保険施設

【母のアルバム】

2017年5月14日 ショートステイ先の母の居室にて。 時おり笑顔をにじませながら、自分の若い頃の様子を無邪気に観ている母。一番古い写真で、母が二十歳前のころのものもある ──65年前── 結婚して兄が生まれて、その12年後にぼくが生まれたころから…

【多幸感プログラム】

2017年5月14日 母の日──。 こうした大人の企てに対して違和感を覚えるようになったのは、母の影響が大きい。 歳をとってからの子だったこともあって、大人の世界についていつも本当のことを話してくれた。故に、あらゆる催事は何事もなく過ごすことが…

【独り千羽鶴──3ヶ月】

2017年5月13日 鶴、9色目──。 #主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン5 #母 #母退院 #ショートステイ #老人保険施設 #鶴 #折り鶴 #折鶴 #折り紙 #折紙 #おりがみ #千羽鶴 #祈り #願い #hope #wish #mother

【もうすぐ母の日──あれから一年】

2017年5月11日 母が過ごした居間から今年の桜を独り眺めていたころ、あれだけ望んでいた静かな暮らしが実に味気ないものだと知った。 あれからまだ一ト月ほどしか経っていないのに、母を取り巻く状況は着実に進んでいる──。 今日、初めて母のショート…

【明日は来ないかもしれない】

2017年5月11日 母の荷物整理に目処がついたところで、スタジオの再構築を進めている。 立春のころにもだいぶ整理したのだけれど、今度は完全に組み立て直す。その過程で、永年に渡って集めた使われないままの機材や楽器を処分することにした。 ぼくは…

【健全なニクタイ】

2017年5月9日 昨日、母を病院からショートステイへ送ったときに受けたダメージが、自分でも驚くほど大きかったことに衝撃を受けた。結局、帰宅してからほとんど寝入る羽目になった。 ──現実から逃れるように── そんなことをしても明日は変わらないこと…

【記憶の花びら】

2017年5月8日 特別なことは何もしていないはずなのに、今日はもう、完全に疲れ果ててしまった。 帰り道、母の日常に刺激を、と、いつか花見に連れ出した川沿いの桜の木は、もうすっかり青葉に包みこまれていた。 煌びやかで誇らしい母の記憶の花びらも…

【奇跡を期して】

2017年5月8日 病院からショートステイ先へ車で移動すること30分──。 25年前、偶然この町へ越してきた幸運をこのところ噛み締めている。 当時暮らした新宿の場合、自宅周辺に病院や介護施設はなかった。これだけスムースな移送を可能にしたのは、まさに…

【誰かのためになるということ】

2017年5月8日 「川瀬さんとお話しするのを楽しみにしている患者さんも多いんですよ」 退院直前に、病室にて介助していただいて着替えを行う母に、看護師の方々そう話しかけていた。 涙を流して別れ惜しんで下さった方もいるらしい。 経済活動に貢献で…

【母の車椅子】

2017年5月8日 ながらく借りてはいるけれど、入退院が続き、あまり活用できていない母の車椅子──。 タイヤの空気を満タンにして病院へ迎えにいく。 家には戻らず、そのままショートステイへ入所。 母をこの車椅子に乗せて、昔暮らした新宿の桜を観に行…

【退院の日の朝に】

2017年5月8日 母が退院する朝、次の預け先への契約書にサインを──。 これまで何通交わしてきたのだろう?(遠い目) #主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン5 #介護者卒業間近 #母 #母退院 #ショートステイ

【Nothing Compares 2 U】

2017年5月6日 「それ、ライブボーンやな」──。 4ヶ月に及んだ母の入院期間中、初めて昼どきに見舞いに行った。母が食事をしている様子を観たのも、この期間で初めてのことだった ──随分、少食になっている── 昨秋、退院後に帰宅してからもだいぶ食欲…

【その選択が許された日】

2017年5月2日 その選択が許された日──。 今日も早起きして、連休中のおかずを作りおく。 母の次の受入先が決まった翌朝に、まるで走馬灯のように記憶を呼び覚ましてくれる思わせぶりな音楽を聴きながら調理をしていたものだから、この4年と半年ほどの…

【太陽の子】

2017年5月1日 太陽の子──。 母の入院期限が迫るなか、今日は午前中からケアマネジャーを筆頭に、母をサポートしていただいている総勢8名によるオールスタッフでの担当者会議が行われた。主な内容は、老人保健施設へ移るまでの間にお世話になるショート…

【こころを写す鏡】

2017年4月26日 人は互いを写す鏡──。 今の母は、見事にぼくのこころを写し出す 施設の空きを待ちながら続く入院も、いよいよ期限が迫ってきた。例外として延長もあるのか? と想像してはみたけれど、やはり制度は皆に等しく適用される。 5月中旬まで…

【さよなら炊飯器】

2017年4月26日 ぼくが台所を引き継いでから使わなくなった炊飯器。知人のもとへ旅立つ予定が浮上したので、動作確認をした。 できる限り汚れを落とし綺麗に身支度をして、スイッチON。炊飯器で米を炊いたのは、実に4年半振りだった。 つけ置き時間を…

【昭和レトロなガラス食器】

2017年4月25日 昭和の名残り──。 昨日からようやく着手した、母の食器コレクションの整理。 新宿の家からここに越して来るときに梱包されたままだった段ボール箱の山を初めて開けたのは、たしか3年前のこと。あまりの数に慄き、そのまま押入れの一番…

【包丁1本40年】

2017年4月25日 料理を終えて、切れ味の衰えた包丁を研ぐ──。 親指の爪の上で滑らせ刃のばりを取り除いたことを確認してからバナナを切り落としてみると、実にいい切れ味。断面も美しく、舌のうでの感触も全く違う素晴らしさを体感したが、やや切れす…

【自分のためなら料理は作らん】

2017年4月25日 このところ睡眠時間は少ないのに、目覚めが実に快調だ。 眠りの浅い周期にタイミング良く起きるからに違いない。ながらく活用している睡眠の質をモニタリングするアプリの集計データがそれを物語っている。 せっかく早起きしたから、ま…

【忘却を誘う快晴】

2017年4月24日 大切なことをぜんぶ忘れてしまいそうな快晴に包まれた東京──。 こんなに爽快な1日の始まりは… あまり記憶にないかもしれない。 #快晴 #sky #東京 #tokyo #bluesky #feelgood #爽快

【福音】

2017年4月21日 今夜も母の見舞いへ。 夕食後の時間に病室へ入ると、母はもうすっかり寝入っていた。テーブルの上にいつも置かれているリハビリ科からの予定メモを覗くと、今日は朝から午後にかけて、短い時間に3回のリハビリがあったらしい。きっと…

【狂乱の波間に】

狂乱の波間に浮かぶ ──本当に求めていること── それは未だ見つかりそうにないのだけれど。 #光 #light #sceneoflight #aeon #eidolon

【起きてもいないことは考えない】

2017年4月20日 母が入院する新病棟は、伸びやかな光が心地よく射し込んでくる。 見舞いに行く側にとっても…そんなことを考えるたび、10年以上前に関わらせてもらった特養老人ホームのための作品プランをしていたころを思い出す 入所者だけじゃなく…

【鶴、5色目】

2017年4月19日 鶴、5色目──。 そろそろ折り返しに近づいてきたのだろうか? できたそばから吊るしていく方がよさそうな気がしてきたが、とにかくまずは無心で折り続けたい。 #主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン5 #介護…

【帰る場所があるから】

2017年4月13日 「川瀬さんは人気ものですから」 ──母のことである── 先日見舞った際、リハビリ担当者との会話のなかで、そんな一言があった。確かに母のリハビリの時間は、笑顔が絶えない。時折冗談をいったりおどけてみせたり…。はたから見ていると…

【爪切り】

2017年4月11日 夜、母を見舞う──。 今日で母が入院してからちょうど3ヶ月。すっかり伸びきった手足の爪をカットするため病室へ向かった。 手の爪くらいは自分でできるかと思いきや、だいぶ危うい様子だったため、ぼくが切ることに。やすりがけもうま…

【冷蔵庫の品書き】

2017年4月6日母の不在が続くなか、作り置きおかずの品書は必要ないのだけれど…この習慣は続けていきたい。 #主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン5 #男の料理 #料理男子 #料理中年 #介護者卒業間近 #品書 #冷蔵庫 #ホワイ…

【お引越し】

2017年4月3日 かつて母の手を引いて歩いた臨時駐車場だった土地に新しい病棟が建設され、この春、予定通りオープンした。母が入院しているリハビリ病棟もすべて新棟に引越しとなり、今夜、その真新しい病室へ母を見舞いに向かった。 新しい病棟に引越…

【幸運】

2017年3月16日 久しぶりに母を見舞った──。このところ話題もなく、顔を合わせても母はぼくが持参した新聞に目を通し、ぼくは弁当を突くだけになっていたから、見舞うこと自体が苦痛だった。得体の知れない疲れにしばらく支配されていたのは、そのせい…

【つぼみ】

今年もどうやら例年通り、桜のころを迎えているらしい。 この1週間、母の見舞いから完全に遠ざかっていた。家からもさほど離れていないし、向かえない特別な理由があったわけでもない。いや、もしかしたら、単に拒絶していたのだろうか? 繰り返される変わ…

【聖イグナチオ教会】

先日、ふと思い出して立ち寄った聖イグナチオ教会。兄の結婚式以来だから、たぶん20年ぶりくらいの再訪になる。 当時の礼拝堂は、新築された現在のものとは違って、とてもクラシカルな佇まいをしていた。当日はビデオ係だったから、どこかにあの礼拝堂の様子…

【present】

2016年1月22日 母との変わらぬ日常が続く──。 寒さが厳しくなるこの1月下旬、母の脳梗塞発症から1年が経過しようとしている。過去3年、調子を上げては奈落の底に突き落とされた経緯があるものだから、こんな元気な様子を見せ付けられると、安堵を…

【バジルパスタ】

2016年4月20日 いただいたジェノベーゼ バジルペーストを使って、BankART Cafeの名物になりつつあるバジル・パスタを再現してみた ──旨い── パスタ好きの母だけに、今夜の夕食は残さずぜんぶ食べきれた。 これはもしかすると、ミキサーを手に入れてオ…

【二人一脚】母、入院100日記

今日は、母が30年お世話になっている横浜の歯科医院へ3ヶ月振りに向かった。また、虫歯ができてしまった…。これから数回かけて治療に入るため、往復の送迎をするため、横浜の仕事場の稼働率が低下してしまうが、母を横浜へ連れて行く機会が増えれば、仕事場…

【いのちの選択】

緑深まる季節を迎えた。 そして今年の春にもまた、ある選択をすることになった。 母の心臓の状態を詳細に調べるための検査入院をお願いすることにした。検査を行うだけでもリスクが伴うため、ひと月ほど費やしてあらゆる可能性を検討したうえで慎重に結論を…

【愛のかたち】

このところ、この丼ぶりを毎朝、母と食べている。 納豆・豆腐・枝豆を混ぜ合わせて、もち麦入り雑穀ご飯にのせたもの。どこかのテレビ番組で紹介されていて試してみたらとても美味しく、卵黄をのせたり、チーズを混ぜたり、おかかを振ったり…今日は、焼鮭も…

【想いは伝わるのか?】

プリンスの訃報を受けて以来、彼の作品を聴き返している。 かつては、そのサウンドばかりに耳がいっていたが、ほんの少し英語を嗜み始めたここ数年は、その歌詞の内容が気になるようになってきた。誰よりも「究極のもの」を求めていたに違いにない彼が、そ…

【迫り来る新たなる決断】

横浜に2ヶ月だけ借りた仕事場からの図。 ここへきて、早くも2週間が過ぎた。 つまりもう、残り6週間だけの仕事場、となっている。 海辺の街は、雨の様子もまたひと味違って映るものだ。 ここへ向かう前の午前中、先週に母が受けた心臓検査の結果を聞きに…