主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【永遠の棲家──魂の源泉】

2018年4月30日夕暮れ時、外出から戻り、水泳に向かう前にコーヒーを淹れていた。少しでも運動効率を高めて脂肪の燃焼を促進するために。するとそのとき突然に、言葉が舞い降りて来た。──魂の器──老いていく母のことを想っていた。生きるとは、この身…

【初心を思い返す日】

2018年4月30日Spiral Independent Creators Festival──。長い名前だ。2000年開催の第1回から参加したことを思うと、今もまだこうしていられることが不思議でならない。──2002年──第3回SICFグランプリ受賞。あの日、青山通りの確かこのあたりから、母…

【不滅の主夫ロマンティック】

2018年4月29日目指す丁寧な暮らしには、やはり「満たされた食」が欠かせない。何の疑問を抱かせることなく、我が家には、楽しい食卓が常にあった。それを守り通してくれた母への感謝の想いは、ぼくが持ち得る語彙を総て使っても、とても言い表せない…

【そう信じている】

2018年4月29日大型連休に入った。みんなどこかへ出かけてしまったのだろうか?それとも、今のぼくのこころの中がそうありたいとしているのか?──とても静かだ──母のこと。仕事のこと。そして自分の身体のことが一度に重なってきたこの一ト月──それぞ…

【言葉から解き放たれて】

2018年4月28日今日も太陽を見ていた。雲ひとつない快晴のもと、昨日と同じように、空は白く輝いていた。天高く煌めく太陽──。バックミラー越しの夕陽──。その夕陽が照らしていたのは──真昼の月。また満月が近づいている。特別養護老人ホームに入居し…

【白く輝く】

2018年4月27日このところ、眠りが浅くなっているのか、夢をよくみる。先日は、大きなトカゲと一緒に暮らす夢を。今日は、まるで大海を旅するくじらのようにゆったりとした優雅さで気泡が煌めくプールのなかを潜りながら泳いでいる夢だった。いずれも…

【元介護者になった日】

2018年4月27日今日の午後、予定通り、一切の滞りなく、母を特別養護老人ホームに入居させた。これで、ぼくの介護者としての日々は終わった。よほどの事情がない限り、母が自宅に戻ることはないだろうし、今後長期に渡ってぼくが介助する理由もない。…

【3年物語──訳などあるはずもない】

2018年4月27日森山開次《サーカス》──新国立劇場での再演が近づいている。昨日、3月の顔合わせのとき以来、初めて稽古場に足を運んだ。初演から実に3年ぶりに作品を観て、思った。──こんな凄いことに参加させてもらっているんだ──3年という月日の間…

【最後の散髪】

2018年4月26日明日の午後、母は特別養護老人ホームに入居する。その前に、身なりを整えさせたくて、今日、母の散髪をしに、お世話になっている介護老人保健施設へ向かった。──もう、しない──特養にお世話になる日が迫ってくるなか、考えていた。──洗…

【フレッシュ】

2018年4月26日午前6時──あとひと踏ん張りのところで眠気に襲われる。──歌は体力を消耗する──昨日、久々にコーヒー豆を買ったら、煎りたてのロットに当たったらしい。見た目からして、全然違う。豆を覆う油分の光沢がとても美しい。挽いてみる──実に豊…

【デブでよかった】

2018年4月25日なるほど、そういうわけだったのか?本当の訳など、知る由もないし興味もない。何事もこうして、ただ自分が納得したいだけ──それでいいじゃないか。今日、母の振る舞いを見つめながら、そんなことをおもった。2日後に迫った特別養護老人…

【涙という言葉】

2018年4月24日ひびのこづえ×島地保武×川瀬浩介《FLY、FLY、FLY》──。今回の展覧会期間中、4回予定されている上演のうち、初演を含む2回を終え、東京のスタジオに戻った。2回の上演とも、涙を流して見てくださったお客様がいらした。特に2度目の上演で…

【できることはすべてやり尽くした】

2018年4月23日昨夜、市原湖畔美術館でのパフォーマンス初演を終えたあとの家路──最寄駅のひとつ手前で乗り換えるため列車を待っていると、突然に、泣き崩れそうになる瞬間があった。In the blood of EdenWe have done everything we canIn the blood …

【100年後のクラッシック】

2018年4月21日新作パフォーマンス=ひびのこづえ×島地保武×川瀬浩介《FLY、FLY、FLY》世界初演、無事に完遂。前夜、衣装を身にまとったリハーサルはたった一度きりだったけれど、ワールドクオリティのダンサーには、それだけで十分だったようだ。ぼく…

【ココニイル】

2018年4月21日東京からの指令に待機しつつ、灯りをつけたまま携帯電話を握り締め布団に横になっていると、案の定、眠ってしまったらしい。風呂でよっぽど身体が温まったのだろう。今夜はだいぶ早い鼓動を感じていた。寒さを感じてふと目覚めると、時…

【どちら様ですか?】

2018年4月19日母が自宅内で事故を起こしてからちょうど5年半。その前年の秋口、突然膝に激痛が走って、偽痛風と診断されてから6年と少し──。思えば、あの偽痛風のころから、母の老いは緩やかに進んでいたのだろう。問診を受けても、自分の症状がうま…

【月のなみだ──母へ報告】

2018年4月18日夜、夕食を摂り終えたところで、急に不安に駆られた。このところ加速している展開を想像していると、今夜、母に、そしてぼくに何が起きても不思議じゃない──後片付けを切り上げ、仕上がっている洗濯物をバッグに詰めて、足速に母の面会…

【あと10日】

2018年4月17日眠れぬ夜を過ごしていた。今日の午前中、介護老人保健施設の担当ケアマネージャーとの面談があった。先日決まったばかりの特別養護老人ホーム入居へ向けて、今後の流れと必要書類の手配、入居前に義務付けられている健康診断のスケジュ…

【真の再起を期すとき】

2018年4月17日よりによって、今夜、読み終えることになろうとは──。あらゆることを引き寄せ過ぎているこのごろ…気の休まる暇がない。しかし、今のぼくの心情を映しているかのような、命をみつめる終盤のエピソードに深く入り込みながら、思ったことが…

【弱さと引き換えに得たもの】

2018年4月16日身体が静かに、悲鳴を上げている。──声なき叫び──すべては、自分が下した選択の結果だった。なんの驚きも発見もない。原因と結果の法則に則った、自分の弱さを客観的に提示された瞬間──。それでも気持ちは、驚くほど落ち着いている。ま…

【決断の朝】

2018年4月15日 決断の朝は、大雨──。 #主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン6 #kawaseromantic #介護者卒業間近 #母 #老人保健施設 #入所中 #特養 #入所準備 #決断 #大雨 #川瀬浩介

【母、特別養護老人ホーム、入居決定】

2018年4月14日あれよあれよという間に、状況が進んでいく──。幾度繰り返しても未だ止むことのない放蕩──その現実から目をそらすように、午後の曇天の空を見つめながら、うつらうつらと居間で横たわっていた。この疲れは、どうやら放蕩によるものだけ…

【アゲハ、再び】

2018年4月10日母を歯科受診のため横浜まで連れて行った。第三京浜を降りたところで、信号で停車し、目前にいたトラックをみて、目を疑った。──アゲハ蝶がいる──今日もまた、亡き父と叔母からのメッセージ。確かに受け取ったよ。#主夫ロマンティック #…

【手放す】

2018年4月9日あれは東日本大震災が起こったあとだった。──生きていくのに欠かせないモノやコトが増えすぎた──そう感じて、身のまわりにあるモノ、これまで携えてきたコト、そして、これからのことをじっくり考え始めた。歳を重ねるごとに増え続けるあ…

【特別養護老人ホーム 内見】

2018年4月9日己の弱さが溢れかえって、今日に延期せざるを得なくなった内見を済ませてきた。朝から妙な緊張感に包まれていた。身支度を整えて外に出てもその状態は続いていて、晴れ渡る春の空を見上げても心弾むことなく、こわばったまま駐車場に向け…

【嘘も欺瞞も言訳もない世界】

2018年4月7日無垢な存在として生まれ、無意識のうちに覚えてしまうこと──。嘘・欺瞞・言訳初めて自分に嘘をついた日──。初めて自分を欺いた日──。初めて自分に言訳をした日──。その瞬間のことをもしも思い出せたとしたら、今、自分は何を感じるのだろ…

【SOS──いつかみた無言の横顔】

2018年4日3日仕事の目処が付いたので、ようやく、再々破損した母の義歯修理のため、横浜の歯科医院に向かった。このところの母は、認知機能の低下が原因か、だいぶわがままになってきている。言動が荒く、要求も多い。公共の場で静かにしていられない…