主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【あれからまもなく2年】

2023年12月16日京都の宿に荷物を預けた際に手渡された札──番号をみて、脳がざわついた。⁡53──。⁡(なにか、覚えのある数字だ。なんだろう?)⁡と、考えることわずか3秒──そうかっ!⁡翌12月17日は、は53歳の誕生日だった!⁡母と元婚約者──わずか一ト…

【生きてみなければわからない】

2023年12月15日 仕事でも観光でもない理由で、わが生誕の地=京都へやってくる日が来るだなんて──生きてみなければ、人生は何が起こるかわからない。 ⁡#日本緩和医療学会 #オンライン心理療法 #コンパクト試験 #研究成果発表会 #死別経験者 #被験者…

【想い出に別れを告げた日──悲劇のあとの奇跡(3)】

2022年12月5日⁡この日、11月24日に閉眼供養を終えた仏壇を処分しに資源回収センターへ向かった。⁡わが家が暮らす地域では、仏壇を粗大ごみとして回収してくれるとのことだったので、やはり最後まで自分の手で締めくくりたい──そう考えて収集依頼…

【母の一周忌──悲劇のあとの奇跡(2)】

2022年12月3日⁡母がこの世を去ってから、一年が経った。⁡母がながらく身を寄せていた介護施設で息を引き取ったのは、前日、12月2日の夜このことだった。病院で息を引き取っていればおそらく即座に死亡診断が行われていたはずだが、母と家族の希望…

【母が命を閉じた日から一年──悲劇のあとの奇跡(1)】

2022年12月2日⁡秋口から受け始めていたグリーフケアの過程で、担当医師から紹介されたオンラインによるグリーフケアに参加することを決めたのは、10月の中旬だった。その頃のぼくは、このままでは自分の身が大事に至ってしまうのではないか? とい…

【大いなる時の隔たりを経て──悲劇のあとの奇跡(序文)】

2023年7月9日⁡この出来事をすぐに書き留めておきたいと思っていたが、今になるまでこうして時間が過ぎてしまったことには理由がある。最も適した時機に、〈ぼくのもとに舞い降りた奇跡〉について触れるためにも、まずはそこに至るまでの間に起きた出来…

【亡き婚約者の一周忌法要】

2023年1月6日⁡あの日から一年が経とうとしていた。⁡亡き婚約者の一周忌法要が執り行われることになった日取りは、奇しくも、彼女がくも膜下出血を発症して倒れた日と同じだった。⁡東京から向かうぼくは日程が決まった当初から、ご家族にお伝えした。⁡⁡…