主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【自律神経が留守の間に】

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2021年5月29日

確か前日に目覚めたのは、夕方5時──その日も朝、だいぶ日が高くなってから眠りに就いたような記憶がわずかに残っている。今日も気づけばすっかり朝を越えて、昼に迫りつつある時刻だ。

目前の作業は佳境を迎えている──1時間という長尺のプロジェクトの映像記録のための音声調整──苦しみはおろか、喜びさえも感じない、まさに「恍惚とした」ときの流れに身を任せながらいくつかのバージョンを仕上げると、データ書き出し、およびアップロードに数時間が掛かることが判明した。


──ならばパンを焼こう──


待ち時間が多いときはそうするに限る。久々に型に入れて、山高のイギリスパンにすることにした。今回も全粒粉100%。好み通りのだいぶ硬めの仕上がりだが、噛むほどに甘みが感じるられる。


──嗚呼──


焼き上がりをひと口頬張ると、「美味しい」とさえ表現する前に、思わず声が漏れた。この感覚を言い表す適切な言葉は思い浮かばないが、ぼくなりの表現をすればこうだ。


──脳が歓喜する味──


データのアップロードを確認したところで、時刻は既に16時目前・・・ZONEを漂った代償か、我が自律神経はどこかを彷徨ったままらしい。今日も高鳴る気持ちが鎮まる気配はなく、目覚めてから、かれこれ24時間が経とうとしていた。

しかしこんなときこそ、このパンが役に立つ。


──安全の睡眠導入剤──


ふた切れ食べたらほら、もう緊張が緩み始めた。

少し眠ろう。


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