主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【あといくつ季節を過ごせるだろう?】

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2017年11月29日

 

昨夜は、どうにも咳が止まらず、よく眠れないまま朝を迎えた。

 

咳払いを繰り返しながら疲れた身体を起こして床から抜け出し、どうにか居間のソファーに腰掛けた。白湯をゆっくりと飲みながら、最近また拾い読みしている《137億年の物語》に目を通していると、窓辺の向こうから、空を飛び交う鳥の声が聞こえてきた。目線を送るも見えるのは影ばかりで実態が映らない

 

 

──オナガかな?──

 

 

立ち上がって窓の外に目をやる。すると、数羽のオナガたちが歓喜を謳歌するように、枝から枝を往き交いながら戯れている。

 

そして気づけば、今年もまた秋深まる季節になっていた。

 

もうひとつ季節が進めば、葉は次々と枯れ落ちて、また別の表情を見せてくれる。暖かい風が吹く頃には芽吹いた樹々が花を咲かせ、賑やかな色に街を染める。長雨にはそれに寄り添う花を、暑さを肌に感じ始めると、草木は健やかにより大きく育ち、新緑の森でぼくらを包んでくれる…。

 

 

──あといくつ季節を過ごせるだろう?──

 

 

母がいる森に包まれた施設は、窓から外の景色が見えるようになっているけれど、最近はあまり興味を示さない。

 

「外は寒いんか?」

 

ぼくが顔を出すと必ずそう訊くのは、外に出たい欲求の表れなのか? それとも息子の身体を案じる心なのか? もしくは、単なる季節の話題…という、人との関わりのなかで培ってきた雑談の鉄則をなぞってみているだけなのか?

 

明日は、3ヶ月ぶりの母の外来受診日。咳き込んでいては付添えないゆえ、今夕、近くの内科を受診して処方薬をいただいてきた。

 

きっと翌朝は、だいぶマシになっているはず。そう願いたい。

 

 

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