【マフラーは届くだろうか?】
2017年11月24日
数日前、ほとんど期待せずに渡してみた編みものセットだったが、なんと予想を覆して、結構な分量が編みあがっていた。もちろん試し編み程度の内容だったけれど、意外にも編み目もそこそこ綺麗に整っていて、驚いた。
「Hさんがやってくれたんじゃないの?」
と確認すると、
「自分で編んだのぉ」
と応えるので、実演してもらった。
手を動かすまでは半信半疑だったけれど、編み棒を細かく動かして、
「よくそんな隙間に通せるな」
と感心するほどの棒さばきをみせてくれた。
無論、速度は今あるべきままだけれど、それでも、その様子を見ているととても不思議だった。
──何を憶えていて何を忘れていくのか?──
母の年齢までぼくがこの世にいられたとしたら、何を記憶に残しておくのだろうか?
「あんたのセーターも私が編んだんやで」
母は、子供のころのぼくに編んでくれたセーターのことを思い出したようだった。
いやいや、マフラーでいいから、この冬に間に合わせて欲しいな。
できるかな?
#主夫ロマンティック #介護 #介護者 #在宅介護 #介護独身 #シーズン6 #kawaseromantic #介護者卒業間近 #母 #老人保健施設 #入所中 #特養 #入所準備 #編み物 #記憶