【朝顔──ぼくが憶えておくから】
2017年8月30日
今日は朝一番から、母の眼科受診の付添に向かった。
時間が早すぎて施設から送迎車がだせない時間帯だったので、三ヶ月ぶりに車椅子を押して隣の病院まで歩いて行った。
まだ股関節の状態も完璧ではなかったのだが、今日のところは強い痛みもでず滞りなく対応できて一安心だった。
そして何より、歩いたおかげで、綺麗な花を母と観ることができたことが嬉しかった。
急激に会話が成り立たなくなってきた母だから(自分の思ったことだけは一方的によく口にする)、この花のことも憶えてはいられないだろうけれど…。
──代わりにぼくが憶えておくから──
ずっとお世話になっているかかりつけの総合病院の受診科目のなかでも1番込み合っているのが、眼科だ。たくさんの患者さんを静かな面持ちで診てくださる先生は、母のお気に入りのなかの一人でもある。
「先生はとっても優しくて好きぃ」
そうためらいもなく母が口にするから、先生のポーカーフェイスもそのときばかりは緩む。
いつも通り、淡々と検査を進めてくださり、診察は思いのほか早く終わった。
これもまた、母がぼくに時間を作ってくれたに違いない。
昨夜もあまり寝ていないから…少し休んで、作業再開としたい。
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