【さよなら介護ベッド】
2017年8月2日
母の今後の介護プランについてケアマネージャーと話し合いを続けて、昨日、方針が決まった。
今回の方も現実と照らし合わせながら慎重にアイデアを出して下さる。そしてありがたいのは、今のぼくの状況をとても考慮していただいたこと。
股関節の故障は不本意ではあったけれど、それなりにぼくも歳を重ねているため、常に万全の状態で母を看ることができるわけではないことをこの段階で実感できたという意味では、今後を決定するためには欠かせないエピソードだったと言える。
新しいケアプランもまとまって、以降はお取引させていただく福祉用具レンタル業者も変更となる。今朝はこれまで長らくお世話になった業者の方が用具の数々を引取りにいらした。
朝、返却するベッドを整えていると、足元に離床センサー代りに取り付けた人感センサーがあることを思い出した。結束バンドで完璧に固定している様子を確認して、ぼくの性格をとてもよく表しているように感じた
──確か、初めてこのベッドが我が家にやってきたのは、雪の降る日の朝だった──
ベッドの解体はあっという間だった。その間、担当者と母にことについて色々とお話をさせていただいた。ご自身のご家族の介護のことなども聞かせていただいて、わずかな時間だったけれど、貴重な機会となった。
母が入院からそのまま施設へ移ることになってから、これまで母をサポートいただいていた在宅介護支援のスタッフの皆さんとの関わりもなくなっていった。
訪問リハビリ、往診医、訪問歯科衛生、通所リハビリ、福祉用具レンタル…そして、居宅介護支援ケアマネージャー。
本当にたくさんの皆さんに支えていただいていたのだと、今、改めて感慨深く思い返している。
これからまた別のかたちでの母の支援が始まる。せめて自分の体調だけはきちんと整えたい。
今日、久々に顔を合わせた福祉用具の担当者からは
「だいぶ痩せましたね」
と言われるくらい、健康管理の成果は出ているはずだったのだが…思いもよらぬ股関節痛に見舞われたこの二タ月。
そう、いつだって「思いもよらぬこと」が誰にだって起こりうるのだ。そのとき後悔しないように日々を過ごしていこう。
またいつか、ぼくを取り巻く状況が変わって母を自宅で看ることができるようになったら、元気な姿でもう一度みなさんにお世話になりたい。
さよなら。また逢う日まで。
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