主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【もうすぐ母の日──あれから一年】

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2017年5月11日

 

母が過ごした居間から今年の桜を独り眺めていたころ、あれだけ望んでいた静かな暮らしが実に味気ないものだと知った。

 

あれからまだ一ト月ほどしか経っていないのに、母を取り巻く状況は着実に進んでいる──。

 

今日、初めて母のショートステイ先へ面会に行った。

 

最初にショートステイを利用したのは2年前のこと。ちょうど新国立劇場での仕事が佳境に入ったころだった。何かあっても本番に穴は開けられないため、以来、上演があるときはその前後を含めてお願いすることにしてきた

 

──仕事が終われば母を迎えにいく──

 

それがこれまでの常だった。

 

初めての面会は、予想外に心苦しい時間となってしまった。

 

それはひとえに、ぼくのこころを母の表情が映しているようだから

 

──このところ、ずっとこうだ──

 

自宅復帰を目指して母のやる気を促す一方で、こころのなかでは、それは叶いそうにないことを悟っている

 

──今のままでは家には帰れない──

 

そう、遠回しに伝えてしまう自分が嫌でたまらない──。

 

振り返ればこの一年、延べ9ヶ月もの間、母は入院していた。足繁く見舞いに行っていたとはいえ、過ごした時間はごくわずかだ。離れて暮らす家族のようによそよそしくなっても仕方のないことだと、帰りの車の中で思った

 

──こうして少しずつ距離を保つことで、そのときのこころの準備が整っていくのだろう──

 

そのためにたくさん時間の猶予を与えてくれている母に、改めて感謝したい。

 

もう直ぐ母の日。

 

今年はどうか無事に迎えられますように。

 

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