2018年3月22日
3年ぶりにここに帰ってきた。
同じメンバーで同じ作品がこの場所で再演できること──とても光栄であり、嬉しくもあり、誇りに思う。
初演当時、母は既に長時間歩くことが難しくなっていて、ぼくが車椅子を押して一緒に鑑賞した。あの日が、ぼくにとっても屋外での初めての車椅子介助だった。
──あの日からの過ぎた時間を想う──
母の老いが、まるで時間の流れを刻んだ碑石のように思える。
──今の母は何歳なのか?──
きっと、3歳か4歳か?
突然、声をあげたり指をさしたり手を叩いたり…。
劇場で上演を鑑賞するのは、きっと難しい。
──たくさんの時間を過ごしたから──
そう言い聞かせても、想いは割り切れるものじゃない。
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