【風向き──東京オリンピックに備えて?】
2017年7月6日
2020年?
7月から駐車場が変わった。
近年、自宅周辺の月極駐車場そのものがなくなりつつある。各オーナーがそれぞれ、土地の有効活用に乗り出しているのだという気配を感じていた。
恐らく同じ理由でこれまでのところから退去せざるをえなくなり、あわや駐車場難民になるところだったが、あまり期待せずに第一希望だった候補に問合せると、偶然にも残り1枠の空きがあるという。早速、松葉杖を突きながら仲介している不動産屋へ向かい、契約をした。
駐車場がなくなりつつある現状を話題にすると、オリンピックに備えて銀行が土地を所有しているオーナーに融資したがっている、という裏話を聞かせてくれた。
不動産価値を高めておきたいのだろうか?
山を切り拓き田畑にして暮らしていた遠い昔の時代から移行して、斜面を削ってスキーやゴルフ場開発に勤しんだ経済成長期もあった。農地を持っていた人は後継ぎがいなくなってマンション経営に転身したのはバブル期のころか?
人口減で世帯数も減りつつある昨今、空室が目立ちがちなマンションは、建て替えの時期が迫ると先を見越して介護施設に切り替えられる…そんな実例を自分が暮らす街でみている──。
どんな時代も、誰かれも、手にしたものを最大限に活用するべきだと思う。だがしかし、そのあまりにあからさまな振舞いを目撃し続けていると、もうそろそろ苦笑さえ浮かばなくなりそうな心境である。
何はともあれ、自宅からの距離がこれまでの半分になっただけでも、今の身体にはありがたい。
さらに付け加えると、今度のところは住宅街の中にあるから、駐車場の隣に便利店があったりはしない──
深夜に長距離運転で戻り、「無事を祝おう」と、カゴを自動的に手にして入店しまっていた数年前のぼくから思えば、安易な誘惑から遠退いたことひどの恩恵はないだろう──
僅かにギクシャクした感触のある最近だが、なんだか風向きが変わり始めたような気もしている。
振り返れば、前の駐車場を借りてから間もなくして、母に色んなことが起こり始めた。出し入れもしにくい場所だったうえ、コインパーキングと併設でいくつか面倒もあった。
今度はどうか穏やかに…そう願いたい。
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