主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【肌触り──その場とそこにいる人たちが放つ空気】

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2019年1月9日

 

特養老人ホームへの入居希望を出すにあたってそろそろ目を通しておくべきかと、手に入れたままだった本を開いた。

 

昨年亡くなられた日野原医師の解説を先に目を通すと、一言一句に深い同感の意を覚えた。寝床に移って早速本編を読み進める──。

 

これから先に迫られる選択、そしてその選択が引き起こすかもしれない事象について、予め現場の「今」を知っておきたい。

 

 

──しかし──

 

 

苦しくなった。

 

紹介されている現場で起こった様々な実例の一つ一つが、はっきりとイメージできてしまう。それだけ、ここに綴られた内容が「現実」を映しているということなのだろう。

 

 

──わずかに吐き気も感じる──

 

 

脱力して床に沈み、呼吸を整える。耳を澄ますと、降り続けている雨音が聴こえた。

 

 

──命を賭してぼくを生んでくれた母に、ぼくはどこまでできるのか?──

 

 

「無理な延命措置はしない」と約束していても、医療と介護の現場の狭間で、本人と家族の意思が貫けない場合もでてくる。

 

 

──そうならないために──

 

 

じっくりと耳を傾けてくれる住処と出逢いたい。

 

周りの評判も気にはなるけれど、やはり、実際に出向いて話をしてみないとわからないことがある。

 

 

──肌触り──

 

 

その場とそこにいる人たちが放つ空気──。

 

怖いくらいに、ぼくはその「空気」に敏感だ。いつ育んだのかしれないこの業を、今こそ発揮したい。

 

 

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