主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

【迫り来る新たなる決断】

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横浜に2ヶ月だけ借りた仕事場からの図。

 

ここへきて、早くも2週間が過ぎた。

つまりもう、残り6週間だけの仕事場、となっている。

 

海辺の街は、雨の様子もまたひと味違って映るものだ。

 

ここへ向かう前の午前中、先週に母が受けた心臓検査の結果を聞きに病院へ。案じていた通りの結果だった。ここ数ヶ月の間に母に見受けられるようになったいくつかの症状の原因がすべてはっきりした…そんな瞬間だった。

 

そして今また、次男であるぼくに決断が迫られている。


こんなとき、創作のなかに逃げ込めるほどの幸運はない。そのときだけは、何もかも忘れさせてくれるから──。


このところ、決断することについて、改めて考えていたところだった。ひとつの判断基準だけでは、どうにも太刀打ちできない。留まって後悔するより、挑んで失敗して後悔する方が納得できる「場合」もあるが、それが取り返しのつかないことだとしたら…どうするべきか?──時間の許される限り、じっくり考えたい。

 

そのためにも、こうして広い空と海がそばにあることは、とてもありがたい。

 

──後戻りできない選択は、してはならない──

 

いつかの気づきを、今こそ活かすとき。

 

 

 

夜更けに届いたプリンスの訃報に、少々混乱している。

これは、今夜は母のことについて考えるべきではない、というメッセージなのかもしれない。

 

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