主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【わかることなんて重要じゃない】

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2017年8月12日

 

今日も朝からせっせと料理を──。

 

母はいつからだったか、酸味の効いたものを出すと必ず

 

「男のひとは酸っぱいもん苦手やろ」

 

と決めつけのような言葉を添えるようになった。

 

「うん、そうだねぇ」

 

と流せないぼくは、よく屁理屈を垂れては叱られた。

 

「ただ、うんうん、と聴いておればええんや」

 

他人にそれができても家族となるとどうしてもこうなってしまうから厄介である。家族でなくとも、そばにいてくれる人にもそうなりがちだったかもしれない

 

 

──甘えたい願望──

 

 

何かの理論を基に分析すれば、そういう結論に落ち着くに違いない。

 

このところ、酸味を身体が求めている。野菜炒めも蒸し鶏も「作るとき/食べるとき」に関わらず、酢をたっぷり浸して味わっている

 

三杯酢で和えたきゅうりとワカメのおひたし、

トマトのスライスと一緒に食べるくらげ、

お酢たっぷりのかた焼きそば…。

 

──ほら、ぼくはすっかり酢のものすきじゃないかっ!

 

 

──だからいつも口ごたえしたくなったんだよ──

 

 

振り返れば、もうあの頃から緩やかに脳の萎縮が始まっていたのかもしれない。

 

ながく一緒に暮らしてきたから、話題がなくなってきただけかと思っていたけれど…。

 

本当のことは、わかりやしない

 

 

──いやそもそも「わかること」なんて重要なことじゃ、ない──

 

 

今日も美味しく仕上がったよ。今月の一時帰宅のときに、作って待ってるから。

 

 

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