主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

【鶏肉とひよこ豆のトマト煮】

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2018年7月24日

前夜は、朝を超えて昼間際まで歌詩を綴っていた。

iPhoneで曲を再生しながら、標準アプリの「メモ」に思いついた言葉を書いていく──。

所有しているすべて端末間で自動的に内容が同期されるため、どの端末で書いても、録音に使用するマシンですぐに開いて確認ができる。マイクの前には大きなモニターを設置しているから、歌いながら適宜修正できる。


──なんて便利な時代──


しかし今月は、ずっとこの「歌詩」に苦悶していた。楽曲が既にあって、歌詩が書けない苦悩に見舞われる日が訪れるだなんて…歌よりも伴奏の音ばかり聴いていた蒼き時代のぼくには想像もできないことだった。

そんな調子で、いつもながらに予想だにしない今日に驚きながら、試行錯誤を繰り返していた一ト月──。


──生命賛歌──


5曲、15分ほどの内容がどうにかまとまった。おぼろげにイメージしていたテーマに深く届くことができたように思う。


──歌おう──


今日は、本格的な録音を前に、機材のフルメンテナンスを実行することにした。その間、家事をこなす──録音に入ると、そのことで頭がいっぱいになる。もちろんそんなときでも、脳に、身体に、心に与える栄養は疎かにできない。


──初めてのひよこ豆──


野菜は、先日業務スーパーで手に入れた冷凍パプリカとズッキーニ。お値ごろなので、大胆に放り込めるのがいい。

このメニューは、母から最初に引き継いだ3品のレシピのうちのひとつだ。もう6年近く作ろ続けてきたので、少しずつ変化を加えてきたけれど、ひよこ豆は今日が初めて。

鉄のフライパンでニンニク、しょうが、鷹の爪に油通しして香りをだし、まずは玉ねぎを炒めた。あとは次々に材料を入れ、味付けしていくだけ。

1kg用意したもも肉の半分は、ニンニク、鷹の爪、ココナッツオイル、塩、胡椒で炒めて、顆粒鶏ガラスープ、中華醤油、バルサミコ酢で味付け──酸味と甘辛さが合わさった、この季節にぴったりの味に仕上がった。


──準備は整った──


喉の調子は万全ではないが、実際に歌って録音してみないと、言葉のノリやはまり具合が判断できない。


──なにより歌え──


明けて25日──いよいよ今日から酷暑のスタジオでのひとりの挑戦が始まる。


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