【珠洲の栗】
2017年10月2日
15:00──。
目覚ましをセットしなくてもいい、そんな久しぶりの朝のはずだったが、目覚めると、時刻はすっかり夕暮れに差しかかろうとしていた。
未だ疲れの抜けないままの身体で台所に上がると、珠洲の地元の方からいただいた栗があることを思い出した。
──「母につくり方を訊いてみよう」──
1週間ぶりの面会。
17時に施設に着くと、母は脳の機能維持のためのリハビリ中だった。先に部屋の整理をして大広間に戻るとちょうどリハビリが終わるころで、早速、栗について質問してみたが…案の定、ぼんやりとした受け応えだった。
それでも、まだぼくが訪ねると元気に右手をあげて
「やぁやぁやぁ、よぉ、来てくれたなぁ」
と、生まれ育った関西の言葉で応えてくれる。
──いつか関西弁さえも忘れてしまう日が来るのだろうか?──
珠洲土産の塩ようかんをひと口ずつ2人で食べながら雑談したあと、そんなことを思いながら施設を後にした。
いただいた栗は、珠洲でも作って下さった栗ごはんにしたい。次週も伺うから、地元の奥さま方につくり方を教わってこよう。
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