【昭和レトロなガラス食器】
2017年4月25日
昭和の名残り──。
昨日からようやく着手した、母の食器コレクションの整理。
新宿の家からここに越して来るときに梱包されたままだった段ボール箱の山を初めて開けたのは、たしか3年前のこと。あまりの数に慄き、そのまま押入れの一番深いところへ押し込んだ記憶がある。
テーブルセットで買うものだから5脚揃っている場合が多く、とにかくかさ張る。それにしても、母ひとりでよくここまできちんと梱包したものだ。割れた食器はひとつもなかった。
昨夜、作業を中断して見舞いに行った歳、冗談混じりに状況を話した──
「晩餐会でもするつもりだったのか?」
東京に移ってくるときにほとんど処分したといっていたから、当時はどれだけの数だったのかと思うと気が遠くなる。
残されたものの大半は京都で暮らしていた時代のものだが、70年代も終るころ、〈インベーダー〉や〈パックマン〉といったテーブルゲーム全盛期に、東京の京橋駅近くで2年ほど「モーム」という名の喫茶店(サマセット・モームが名の由来)をやっていたこともあって、そのときに使われていたと思しき食器もだいぶ残っていた。
それらを合わせると…全部並べたら、きっと壮観な景色になることだろう──。
去年、横浜にスタジオレジデンスしていたとき、見学に連れ出した帰りに母を京橋まで連れて行った。車で通りがかっただけだったこともあってか、場所のことはあまり思い出せないようだった。
喫茶店として借りていた場所を解約する日、ビルのオーナーへの挨拶の席に、小学4年生だったぼくもなぜか同席していた。
品格のない薄情な笑顔を浮かべる先方から皮肉を言われたことだけ、なぜか今でもよく憶えている。
大人の嫌なところを感じた、これが最初の記憶かもしれない。
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