2022年5月3日遺骨は、パウダー状になってもその質量は失われず、手にした瞬間にずっしりと重みが感じられた。となると、手放した途端、骨は一気に沈んでいくのではないか?──ぼくが勝手に期待していたイメージでは、水なもに粉となった遺骨がたゆた…
2022年5月3日葬儀を望まなかったのは母の意志だった。「田舎に墓があったら、誰もけえへんやろ」そう言って、母は33年も前に自ら都心部に墓を設けた。しかしそれから時代は過ぎた。ぼくや兄夫婦がこの先どこへ移り住むかわからない。求められれ…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。