主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【何かがここにある】

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2018年10月5日

23時、帰宅──。

台所に向かうなり、作り置いてある品品を冷蔵庫から取り出して大きな皿に盛った。


──サラダ、のようなもの──


たまに作るオリーブオイルとにんにくを合わせたアボカドの醤油漬けに今回はケイパーを入れたせいか、酸味が増して、実に美味しい味わいになっている。レンズ豆と鶏胸肉のトマト煮がメインのはずだが、それ以上に「冴える味」だ。


──どんなときも食事は大事──


いつだってひと口ひと口に集中して、じっくり感じながら味わいたい。

馴染みのない現場に向かうのに、今日もいつも通りGoogle Mapを頼った。下見のときとは違ったルートが指示されて、考えるのも面倒なのでそのまま従ったが、運転しやすさより最短ルートを指定してくるシステムゆえ、ぼんやりのんびりドライブなどさせてもらえない。Jeff Beckのテクノ・サウンド期のアルバム “You Had It Coming” (2001)を聴きながら、ときに小道と言えども容赦なく支持されるルートを進むと、自然と高速道路に乗せられてしまった。


──これはきっと…。──


予想した通りのルートが支持された。母が入院している病院最寄りのインターチェンジで下りることになったのだ──ここ何日か、会いに行けない毎日だった。

縁もゆかりもなかった土地にある病院に母が入院しているのは、入居している特別養護老人ホームと連携しているからだ。ただそれだけのことなのに、ぼくは、今ここに導かれたことに何か意味が見出せるのではないかと、見舞いに行く道中や病院での母との時間に注意を払っている。


──何かが、きっとここにある──


そんな前兆を日増しに強く感じている。


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