主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【pureness】

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2018年3月17日

かれこれ知り合ってから10年にもなるアーティストの結婚のお祝いに横浜まで。

ぼくは年齢に関わらず、「さん付」で作家仲間を呼ぶことにしている。それは、相手に対して敬意を払っているという気持ちの表れであることはもちろんのこと、同じ立場で仕事をしている身として、互いにある一定の距離感を保つべき、と考えているから。

ところが、なかには「くん付」で呼んでしまう限られた存在がいる。今日の新郎は、そんな少ない仲間のひとりだ。

物静かで決して多くを語らない彼はだけれど、なんとも言えない愉快さとチャーミングさを備えていて、何より、制作に向かうストイックさと集中力は圧倒的。そんな彼を側で見つめては、自分の模範としたことも多々ある。

その彼が、(やはりぼくより先に)頼りになるパートナーを見つけた。馴れ初めはなんとなく知ってはいるけれど、彼と結婚というイメージが(もしかするとぼくのそれと同じように)繋がらなかった。

今日、かしこまった表情で奥様をエスコートしながら登場した彼を見て、思った。

たくさんの仲間たちから冷やかされて(つまりそれは愛されて)はにかむお二人は、この場にいる誰よりもお似合いだと。


──自然に寄り添っている二人──


こういう間がらだからこそ、自ずとともに歩んでいく選択ができたのだろう。

新婦のお母様はすでに他界されているという。遺影を背に、ロラン・バルト《明るい部屋》からの一節を引用しながら、ご自身の「変化」の決意を語り、感謝の言葉を述べる姿は、どこか神々しささえ感じさせた。

続いて、それとは対照的な、和ませる雰囲気に溢れた新郎からのお礼の言葉をもって、パーティは無事に締めくくられた。

今日、このときに、この時間を目撃できて、本当によかった。自分が彼らを祝う以上に、あり余るものをいただいた気がする。


──pureness──


ぼくはどんなときもそうありたくて、無意識のうちにこの道を選択した。


自らそれを手放すことなど、ない。


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