【母、一時帰宅目前の朝に】
2018年3月5日
午後から2泊3日で、母が一時帰宅する。それを終えると、介護老人保険施設での長期入所がまた始まる。その冒頭には、特別養老老人ホームへの入居面談も予定されていて、話が進めば、今回が、最後の一時帰宅になるかもしれない。
そんなことを「また」思い浮かべる早朝にひとり、主夫ロマンティックに変身する。
現在の母は、ますます食が細くなっている。ぼくが作るおかずを与えてもあまり喉を通らなくなったので、今夜も明日も、母の好物であるパスタにするのだが、今では一食50gもあれば十分満たされる様子。母の1年前の写真を観ると、今はだいぶ痩せているように見えるけれど、決して衰えているようには映らない。
──自然と、あるがままの姿に近づいている──
だから、これでいい。
脳梗塞を起こしてから、脱水に陥るのを案じて、半ば躍起になって水分摂取を促していたが(1日の摂取量も測って)、今はそれもしなくなった。欲しいときに欲しいだけ飲めばいい。
──それでもし何かが起きても、それが定め──
事後の対応を卒なくこなすのが、ぼくに与えられた使命だ。
最近また作り始めた朝のオムレツ。一時帰宅中の母の朝食には、これが打って付け。
こういうことは、母はまったくしなかったけれど、今日は自分と、無事を祈るひとへ向けて、文字を書いてみた。
──げんき──
案外難しかったのが、少し新鮮な気分だった。
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