主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

【熱狂は心のうちにだけあればいい】

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2018年1月3日

 

発熱〜咳〜インフルエンザ〜咳──。

 

11月下旬からおよそ一ト月以上も風邪にまつわる症状に見舞われていたため、この2年ほどでせっかく習慣化したコーヒーの嗜みが滞ってしまった。

 

三が日の静けさを噛みしめるようにして、今日からまた、習慣を再開。豆の保存も淹れ方もだいぶまともにできるようになってきたのか、久々のこの嗜みも、いい香りをたっぷり味わうことができた。

 

たしか2015年の大晦日、偶然のめぐり合わせから得た直感で、これまで進んでは飲まなかったコーヒーを淹れてみることにした。母が昔、喫茶店をやっていたことがあって、一通りの道具は揃っていたが、そのあと案の定のめり込んであれこれと買い足す羽目になり、現在に至るっている。

 

最初は香りを聞くだけでいいと思っていたのに「せっかくだから」と飲んでみると、探究心に火がついて色んな豆の魅力を知りたくなり、次々試し始めた。その年の秋、「思い込み」を振り払い、いかなるときも無限の可能性がそばにあること実証するために独り向かった欧州ギター行脚では、ロンドン〜パリ〜ベルリン〜ミラノで現地の味を堪能。

 

「このために始めた習慣だったのか?」

 

と思わせるほどの興奮を各地で味わうことができた。

 

年末のながい不調のせいもあって忘れかけていたことがある──。

 

コーヒーを淹れる時間の静けさがこんなにも心地よいものだということを。

 

 

──静けさをもう一度──

 

 

この一年、母の不在によってもたらされた無意識下の不安が、ぼくにたくさんの都合のいい言い訳を用意させてしまった。

 

丁寧に暮らそう。

 

熱狂は心のうちにさえあればそれでいい。

 

 

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