主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

【真夜中の土鍋米、6合半】

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2018年1月3日

 

未明の真夜中に、米を炊く──。

 

「玄米にもち麦」という組合せが最近の定番になっていたが、今夜はだいぶ久しぶりに十六穀米を混ぜた。この赤飯のような色味が着いた仕上がりは、実に懐かしい感じだ。

 

「業務用」と謳われた十六穀米は、かつて愛用していた汎用品とは異なり、炊いている最中から期待を募らせる甘い香りを放ち始めた。

 

 

──この、美味いものが仕上がりそうな予感に対する興奮は、いつごろ記憶に埋め込まれたのだろう?──

 

 

そんなことを思い浮かべながら、室温10℃の凍えそうな台所でひとり、仕上がりを待った。

 

食卓の楽しさもまた、母が自然にぼくに教えてくれたもの。雑穀米も、昔、米不足になってタイ米を緊急輸入したころに母が試し始めてから、我が家では当たり前になった。以来、かみごたえの少ない白米が物足りなくなってしまった。

 

 

──もぐもぐ噛みたい──

 

 

炊き上がった米は、6合半=およそ1kg。母がいつも炊いていたのと同じ分量だ(2kgの米を買って2回に分けて炊いていた)。普段の作法に則り、冷凍用の容器に小分けにして、即座に保管。

 

いつお腹がぐぅっと鳴っても、これで安心。

 

 

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