2017年11月10日
母が歩く背中を見つめている。
その速度になかなか追いつけない。
自転車も乗りこなしている。
買い物だってひとりで行ける。
──これならまた家に戻って来られる──
育った街の街角を一緒に歩きながらそう思い浮かべた矢先、ぼくは空飛ぶバイクにまたがっって天空を旋回していた。
──熱にうなされた最中にみた夢の話──
母は教えてくれた。
──「夢に出るほど縁遠い」──
決して今が望ましくないわけじゃない。痛みや苦痛、恐怖を忘れて初めの場所に戻ろうとしているのだから。
早く風邪を治さないと。時間は待ってくれない。
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