主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

【今日、こうしていることを誰が知っていたのか?】

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2017年8月12日

 

コレステロールを抑える目的もあって、大好きな鶏レバーを随分控えていた。先の血液検査結果も良好だったゆえ、久しぶりに砂肝と一緒に生姜煮を作った。

 

 

──山盛りに作ったのは、ナイショにしておきたい──

 

 

薄味に仕上げたつもりだけれど、一度冷えて味が染みたらどうなるか?

 

目分量で拵えるのは、当然、母ゆずりのレシピゆえのこと──。

 

「きっちり計って作ってたら、美味しいもんはできん」

 

 

母も嫁ぐまでは料理はしていなかったらしい。

 

「せんでもええけど、みときぃ」

 

母親にいつもそう言われていたそうだ。

 

ぼくもこうなるまでは料理をする気はなかったけれど、いつも母が作り方や味付けの秘訣を話してくれたものだから、始めたときにはとてもスムースだった。

 

 

──そういえば、音楽もそうだった──

 

 

自分の意思で音楽を始めたとき、たった数回だけ母が教えてくれた音符の読み方を憶えていたのだから。子供のころはとっても退屈で「早く野球やりに行きたいなー」とばかり思っていたのに。

 

 

──今日、こうしていることを誰が知っていたのか?──

 

 

望むことも望まぬことも「気づきのサイン」と捉えて、どんなときもすべてを受け止められるように。

 

 

──光が射すところには、必ず影が落ちている──

 

 

絶えず忘れないでいたい。

 

 

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