主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと

【泣いちゃいそうだよ】

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2017年8月10日

 

今日、午後に母の面会と今後の予定調整のためケアマネジャーと打合せがあった。

 

母が過ごしている居室の大広間に入ると、いつもの席で母がポツンとひとり寂しそうに座っていた。

 

これまで母を見守ってくださっていた同じ入居者のSさんが見当たらなかった。

 

リハビリに出ておられるにかと思ったが、テーブルのいつもの席に貼られている名札もない。ご本人から伺っていた話だと次週の退所予定だったはずだが、スタッフの方によると昨日、ご自宅に戻られたらしい。

 

きちんとご挨拶差し上げたかったのだけれど…残念。

 

少しだけ母の顔を見て話してから、ケアマネジャーとの打合せを先に進めた。まだ更新後の介護認定証が届かないため、計画いただいたケアプランがそのまま実施できるかわからないのだけれど(要介護度によりサービスに利用できる単位数が変動するため)、今年いっぱいの大まかな予定を確認しあった。

 

今の母の状態では、24時間のみまもりが必要ゆえ、自宅でぼくひとりでケアすることは不可能。そのため、帰宅できるのは、月に数日程度の見込みとなる。その後再び施設に戻り、また一時帰宅する…というサイクルを繰り返しながら、次のことを考えていく。

 

母には

 

「ホテルに泊まりにくるつもりで帰ってきなよ」

 

と伝えているが、すっかり施設に慣れてきた母が家でどう過ごせるか、まだわからない。

 

これからのことを色々と心配して下さるスタッフのみなさんに、この5年の間に感じたこと、気づいたことが、ぼくを成長させてくれたとお話しさせていただくも、やはり口をつく全ての言葉は「平気を装う」ための強がりだったようだ。

 

 

──上手く言葉を選ばないと──

 

 

目に滲ませたものが溢れてきそうになっていた。

 

そうさ、できることなら母をずっと看ていたかった。その願いが叶うように、震える気持ちを抑えながら、なんとか前を向いてすべてのことを試してきたんだ。

 

けれど、今のところ、それは未だ果たされていない。

 

 

──またいつか──

 

 

今でもそう思っている。

 

先のことは誰にもわからない。もしもまたその日がきたら、またガミガミ言い合いながら、他愛もないことで笑いあいながら、終を迎えるそのときまで一緒に暮らせたらと思う。

 

今日は、そんな願いも含めていろんなことをお話しさせていただき、打合せを終えた。

 

母ともう少し話しをしようと部屋に帰ると、お風呂の時間になっていた。

 

「また来るから、お風呂、入っといで」

 

そう伝えて母を送り出した。

 

居室に洗濯物の整理に向かうと、窓際のテーブルの上に、折り紙が置いてあった。

 

身体的な機能回復のための理学療法だけでなく、認知機能維持のための作業療法のリハビリも並行して行なっていただいている。前よりはできるようになっている印象だけれど、思うようにできない自分の様子にいつものはにかんだ笑顔を浮かべて冗談をいいながら手を動かしている姿が目に浮かんだ。

 

今の今まで大病することもなく元気でいてくれた母には、本当に、心から、深く深く感謝している。

 

「もう、何も心配ないからね」

 

そう言って母を送る日まで…しっかり。

 

 

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