主夫ロマンティック

独身中年男子の介護録──母が授けてくれたこと。そして、それからのこと。

【あなたがあなたであること】

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2017年7月6日

 

疲れがぼくを苛立たせるのか? それとも苛立ちがぼくを疲弊させるのか?

 

お陰でこのところ、なんだか空回り気味だ。

 

冷静に起きたことを分析すれば、この望まぬ出来事も体験として価値があるのだけれど、どこかに「引っかかるもの」がある

 

こんなときに公的手続きで「本人確認」を求められると、持ち前の「問いに向き合う気質」が仇となる。

 

──本人でさえ自分が自分であることを証明できない──

 

ぼくがぼくであると、誰が明らかにできるのだろう? それが可能なのは自分自身ではないらしい

 

──あなたがあなたであること──

 

それは実に曖昧で、確かめようもないと捉えるのが真実に近いようだ。まるで状況証拠をかき集めて立証するようなことでしか、私的に知る「自分」を公的な《自分》として表せないもどかしさが、この「本人確認」を求められる際に常に起こる

 

──嘆息──

 

ひとつ間違えてその苛立ちを態度にでもだしてしまえば、周囲から邪険に扱われてもおかしくないほどの捻れた心持ちを携えて街をゆく

 

──不意に鳴らされる一発のクラクション──

 

ドライバーの横柄な態度が想像できる音に聴こえた。しかしそう感じたのは、ぼくの苛立ちを解き放つための引き金にしたかったのかもしれない、と、冷静さを失わないよう、あらゆる視点から状況を見つめるよう努めた。

 

母との面会も終えて、夕暮れに帰宅。大きな気持ちのゆらぎなく、1日を終えた。抑止した甲斐あって、大切なことを思い出すことができた

 

──お互いのための選択──

 

母とぼくのためにあるべきこと──それがどういうことなのか? 今一度じっくりと考えたい。

 

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