【植物から学ぶ】
2017年6月23日
植物から学ぶことは本当にたくさんある。
昨秋、ギターを担いで欧州行脚に出発するころ、夏から水栽培を試みていたアボカドが芽を出してしまった。3週間も留守にするのにどうするか? あきらめるのか?
そこで思い出したのが毛細管現象。
種を土に植え替えて、土鍋いっぱいに浸した水に布巾の一方を沈め、もう一方を土を覆うように広げた。目論見では、繊維の隙間を伝って水が行き渡るはず──しかし旅の道中では、アボカドのことはすっかり忘れていた。
帰国後、まさか葉が芽生えているとは…意外だった。それから大切に育ててきた。でも、春先に植え替えをしたら、それが祟って一度は葉が枯れ果てた。
桜の季節を過ぎたころ、次いで生えてきた葉によかろうと直射日光に当てたら、陽射しがきつすぎたのか日焼けしてまた枯れた。幹だけが残りもう駄目かと諦めかけたが、よく観ると、幹そのものは青々していて元気そうだ
──注意深く水やりから改めよう──
大きい方は直ぐに新しい葉が顔を覗かせた。最初から育ちが遅い小さい方は、幹も頼りなく心配したが、最近になってようやくまた新たな息吹が芽生え始めた。
振り出しからもう一度、辛抱強く丁寧に
自分のことで精一杯で植物を育てる余裕なんてない──ずっとそう思ってきた。まさに今もそう。こんな状態でアボカドを見守るだなんて…不思議だ
──心も身体も、無常なり──
こうして知らぬ間に、たとえささやかであっても、自分にとっての新しいことを感じて日々を楽しめるようになっているに違いない。
なかなかよく出来ているじゃないかこの日常というものは。
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